赤い激流…
第1話〜最終回までみたのだが…
全話の中で、最終回が1番不満だらけである。
なんか変だ…
おかしい…
犬神家よりも恐ろしい…
殺人が…まるで美談になっている…。
さてと…
全話を通じて、疑問点は多い。
細かい事を上げればきりが無いのだが…
Dr.西条と、宮島家の関係は?
この辺りが、1番釈然としない。
全く意味不明である。
全然、説明がつかない。
何故…Dr.西条は、真犯人をかばったのか?
大沢武の問いに…
『それだけは、言えん…』
Dr.西条は、勘違いをしていたのではないか?
(Dr.西条は、Rの女が犯人と思い込んでいたのか?)
注)Rの女とは…
田代清司が殺された晩、田代宅から息子の敏夫が帰宅途中、公園で会った女である。
公園で…
勢いあまって、抱きついてしまう。
(グリーンのシャツにRのロゴが入っていた為、Rの女と呼ばれる)
敏夫のアリバイを証明する、唯一の証人であった。
Dr.西条は…
西条の持ち物から、Rの女が誰だか知っていた節がある。
(Rの女の記事の載った雑誌と、岸恵子の写真があった…つまり、後々分かるのであるが、Rの女は岸恵子であったわけだ)
しかし、そのRの女をかばう理由は全く不明。
『それだけは、言えん…』
と言った直後、病院の屋上から飛び降りて、自殺。
今際の際に、『アールのおんな…』と、大沢武に言い残す。(なんか、おかしいでしょ)
敏夫達の推理では…
Rの女=田代清司のパリの愛人。
愛人を捨て、1人で日本へ帰ってしまった田代。
愛人は田代を憎み、田代を追って日本へ…そして、憎しみから思い余って殺してしまった。(らしい)
愛人ってのは、◎。(正解)
書き忘れたが、Dr.西条は、大沢武の腕の、2度目の手術の際ミスをおかした。その秘密を田代清司に探られ、弱味を握られていたらしい。
あと、銀座のクラブのママ…
前田吟の愛人。
裏口入学の斡旋で、数億という金を手にした男(前田)の愛人の割りには、イマイチな感じ。(銀座って言うよりは、蒲田か北千住…って感じ)
で、銀座のクラブのママが…
田代清司が強請っていた人を知っている…と言う話が、いつの間にか、真犯人を知っている…に変わっていた。(視聴者が気が付かないとでも思ってんなかねぇ)
銀座のママに、スーツケース一杯の札束を持って来た男の正体は?
考えられるのは、前田吟。(或いはDr.西条…しかし、西条だとすれば、何故Dr.西条が?)
さらには、後に雲隠れした際、宮島家に匿われていた。
宮島一家で匿っていたのであれば、裁判で証言されると、その証言が宮島家に不利である…
と言う事だと思うのだが…。
この時点で、宮島家が、1番怪しいでしょ!
(居間でふんぞり返っていた割りには、ハナエもアキヒコも知らなかったのは、あまりにもおかしい。普通気がつくでしょ)
銀座のママが、交通事故にあった。
犯人一味による、轢き逃げか?
それともたんに、交通事故か?
担当医は、Dr.西条。
『先生の手術はイヤ…』
と、ママはうわ言の様に言う。
この意味は?
物凄く意味有りげではあるが、結果的には、意味不明だったとしか思えない。
故意の轢き逃げによる殺人だとすれば、単独…或いは複数の犯人による、田代清司に次ぐ、第2の殺人であるはずだ。
注)アキヒコ…前田夫妻の一人息子。
竹下景子 演じる、ハナエさん…
人物としては、魅力ゼロ…。
シンイチさんが夢中になる理由が全くわからない。
その婿は、音大の学長になるらしい。
このドラマでは、その血筋の人でなければ、学長になれないらしい。
その割りには…
音楽を愛し、情熱を持って教育にあたり、そして芸術家でなければならない…らしい。
だけど、ハナエさんの婿でなければ、学長には、させないらしいです。
劇中…
田代敏夫は、
"俺は父さんを殺した奴を許さない"
と、散々刃物を振り回した割には、
最終回…真犯人の事には、一切触れていないのが気になった。
前田吟…
嫌な役柄ではあったが、最終回では、ちょっと気の毒だと思った。
あえて、犯人の名は出さないが…
宮島音楽大学の名誉を守る為…
裏口入学のスキャンダルを明るみに出してはならない…
強請られていた何て事は決して世間に知られてはならない…
名門、宮島音楽大学…
『大学は、私の命だ』らしい…
しかし…このままでは、一生、田代清司にたかられる。
だから、殺すしか無かったらしいです。
『私も、苦しんだんだ』らしい…
無実の死刑囚を前に、苦しまない訳は無いでしょ…普通は。
そのくせ、
『私の為に、リストの"ラ カンパネラ"を弾いてくれ』
なんて、言ってました。(自身の罪は隠して、無実の敏夫に…)
裏口入学の事実を認めてしまえばよかったのではないかと思うが、それでは、ドラマにならないかぁ…。
殺人一家の言い分は…
そもそも…
裏口入学の斡旋なんかした、前田助教授が1番悪い!…らしいです。
だから、強請られ…
だから、殺すしか無かった…
だから、悪いのはあなた…
みんな、あなたのせい…
あなたが、裏口入学なんかさせたばかりに…
短髪のおばさんなんか、
『今度の一件では、あなたが一番悪いんですよ!』
何て、言っていたし。
宇津井さんには、5〜6発殴られてましたし。
殴って何になるのか?
しかも、妻と息子の前で。
いやいや…潔く、裏口入学の罪を隠さないで、田代清司を跳ねつけていれば良かったのではないでしょうかねぇ。
でも、スキャンダルは嫌なんですよね。
だから、殺すしか無かった…?
更には、結局…
裏口入学の件は、うやむやに揉み消されてしまった。
私も苦しかったんだ!
気がついたら、田代君が血塗れに…
分かります!…
分かりますとも!
おとーさん!…
阿保か。
最終回の見どころ!
おかあさん…
真犯人が自首して、敏夫が釈放された。
喜びのあまり、涙を流す母、弓子。
その弓子に、白いハンカチを渡し…
『おかあさん…』
と呼びかける、シンイチさん。
…ここが一番よかった。
前にも書いたが、このドラマでは…
シンイチさんが、1番まともな人間だと思う。