赤い絆…
昭和52年〜昭和53年にかけて放映。
第1話。
雨の夜、ボロ切れの様に捨てられた少女。
翌早朝…
髪はサラサラに乾き、服も湿ってはいない。
そこは、教会の前だった。
『神の御加護があれば…誰かが拾ってくれるだろうよ!』
少女を投げ捨てた不良グループの、ちょっとしたジョークのつもりだった。
そこへ…
偶然にも…
"噂の刑事トミーとマツ"の、
トミーと…
"まんがはじめて物語"の、
お姉さんが、通りかかる。
しっかりしたまえ…キミ!
第1話の見どころである。
画像では分かりにくいが、百恵ちゃんの胸元が、結構開いている。
それが気になるのか、百恵ちゃん、気絶しながらも、右手で胸元をジリジリと閉じていた。
とりあえず、邪魔なお姉さんを、さっさと家へ帰して、百恵ちゃんをアパートまで送るトミー。
これが、雨の朝のめぐり逢い…らしい。
2人は、婚約者。
トミーは、エリート外交官。
お姉さんは、社長令嬢。
お姉さんの弟…
"ゆうひが丘の総理大臣"の、遠藤君。
第1話の百恵ちゃんは、渋谷を根城にする、女不良グループのリーダーとして、登場。
渋谷に住む不良の恵子だから…
自身を、渋谷恵子と名乗る。
百恵ちゃんの妹…
斉藤友子さん。
家を出てしまった姉を慕い…
時々会いに来ては
『家に帰ってきて!』と姉を思う。
第2話で明らかになるのだが、百恵ちゃんは、根っからの不良ではなくて、少し前までは優しい娘だったらしい。
だが…自分の出生の秘密を知り、ショックを受ける。
このおばさんは、育ての母。
つまり、両親がいない。
しかもその母は、赤線の女。
父親は、どこの誰かもわからない。
そのショックは、あまりに大きかった。
おやっさん夫妻は…
赤線地区で、小間物屋を営んでいたらしい。
そこで、産まれたばかりの赤ちゃんを預かり、育てていたわけです。
まぁ…それが、百恵ちゃんだったんですね。
母親は、『生活の目処が立ったら必ず娘を引き取りに来ます』と言葉を残して姿を消す。
そんな過去を知り…
百恵ちゃんは、家を出た。
そして、何故か不良に。
なぜ不良なのかって…
それはねぇ、
不良にならないと、ドラマが成り立たないわけですよ。
で…
元は、保育士の学校へ通っていた。
そして、鉄男が園長をする保育園の先生になる筈だった。
しかし家を出て、学校へも行かなくなったらしい。
偶然にも…
家を飛び出して、渋谷辺りを根城にするチンピラグループに入っていた、遠藤君と知り合った。
弟とは知らず、チンピラグループから抜けるのを手助けする。
初めて逢った、雨の朝から…
どー見ても、お互い惹かれ合っている。
助けた、遠藤君の母親。
まんがはじめて物語の、お姉さんの母親でもあるが、お姉さんの母親は、すでに亡くなっている。
つまり、義理の母。
善意から、遠藤君を助けた…
しかし、その母親から
『なにが欲しい…お金が欲しいの』と、冷たい言葉を掛けられる。
第1話は、こんな感じ。
第2話は、大した進展はない。
トミーの母親…
真屋順子さん。
没落華族の生き残り。
最高に嫌味な、嫌なおばさん。
石橋正次さん。
お姉さんの父親の、船会社の二等航海士。
正義感溢れるって感じです。
お姉さんの義理の母…
戦後苦労したらしく、誰にも知られたくない過去がある。
しかし、その過去を知る人物が現れる。
夫の船会社のライバル会社の専務。
実にいやらしい感じ。
ひょっとしたら、この専務が、百恵ちゃんの父親かもね。
で、まぁ…いろいろあって…
そんな最中、遠藤君がチンピラグループにさらわれる。
母親は、百恵ちゃんが関係あると思い、百恵ちゃんのアパートに。
そこへは、百恵ちゃんに…
『家に帰って来なさい』と、育ての母のおばさんがたまたま来ていた。
…。
お互い、絶句である。
なんと、おばさんに赤ちゃんを預けた、赤線の女だった。
あら…あんた…
『私、あなたなんか存じません!』
慌てて立ち去る、社長夫人。
おばさんに…
あれはお前の実の母親だよ…と聞かされる。
『そーかぃ…あんた達、あってたんだね…よかったじゃないか…実の母親に会えて』
あの人が、あたしのお母さん…。
第2話は、ここで終わり。
それにしても…
話は別として、斉藤とも子さん。
あたし…来年から、学園ドラマに出るのよ。
不良の役はダメよ。
そして…
まるで、
の、トミー。
今のキミは、本当のキミじゃない…
悪ぶるのはよしたまえ!
ドラマなのよ…。